
生理にまつわるトラブルは、生理痛だけではありません。
「モレが気になる」「ムレやかゆみがつらい」「生理開始日が分からずハラハラする」など、不快感や悩みをもちつつも、なんとなくガマンしていませんか。
最近では、こうした生理にまつわる悩みや不安を、テクノロジーで解決するサービスやアイテムが生まれています。
もちろん、生理痛は婦人科に相談する必要がありますが、それ以外のことについては自分に合ったサービスやアイテムを上手に活用してみてはいかがでしょうか。
ここでは、代表的なものを紹介していますので、ぜひ参考になさってみてください。
女性の悩みを解決してくれるフェムテック
ライフスタイルが変わるかも
テクノロジーを使って女性の健康に関する課題を解決するサービスのことをフェムテックと呼びます。
フェムテックは、女性という意味の「Female」と、技術の「Technology」を組み合わせて作られた言葉で、生理や、妊娠・不妊、産後ケア、更年期に関するものなど、女性の健康管理から医療支援まで、日々の暮らしを幅広くサポートしています。
最近ではフェムテックが話題になることも増えていますから、聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
10年前と比較して、働く女性の割合は統計をとっている全ての年齢層で増加しています1)。
フェムテックが広がることで、誰もが生理の悩みにとらわれることなく、もっと自分らしく活躍できる社会がくるかもしれません。
1)厚生労働省. 令和2年版働く女性の実情.
アプリで生理日予測を簡単に
生理日を入力するだけで次の生理日が予測されたり、体調へのアドバイスを受けられたりするスマホのアプリは、便利なので活用している方も多いのではないでしょうか。
AIを掲載しているアプリであれば、生理日予測をより正確に把握することもできるようです。
「あれ?もしかして、もう生理はじまりそうかも!?」・・・なんて、慌てて薬局に行ったりすることもなくなるかもしれませんね。
オンラインサービスの中には、「病院に行って受診したほうがいいのかな?」と悩むようなことを相談できるものもあります。
病院へ受診するべきか、ご自身ではなかなか判断がつかないこともありますよね。
大切なあなたの身体のことですから、受診するか迷ってモヤモヤするくらいなら、こうしたサービスを利用してみてはいかがでしょうか。
吸水サニタリーショーツ、月経カップとは?
フェムテックの盛り上がりとともに、生理中に役立つアイテムとして吸水サニタリーショーツや月経カップが登場しています。
<吸水サニタリーショーツ>
下着のように履くだけで水分を受け止めてくれるもので、昼用や夜用など、通常使用するショーツと同様にさまざまな形状があります。
吸水サニタリーショーツは、吸湿速乾素材、防水素材などで作られた多重構造のため、上の層で水分をすばやく吸い取り、表面はサラサラの状態を保ちます。
下の層では蒸気を逃し、水分を通さないようになっているため、ムレや洋服へのモレを防いでくれます。
すぐに吸収するのでサラサラしていて、ごわごわしないのでアウターにひびかないなどのメリットがあります。ナプキンなどと併用することで、より安心して過ごすことができますよ。
一方、デメリットとしては、経血の塊をふき取る必要があることや、ぬるま湯か水などで汚れを落としてから洗濯機に入れる必要があることなどが挙げられます※1。
※1:吸水サニタリーショーツのお手入れ方法は、各メーカーの指示に従ってください。
<月経カップ>
膣に入れて経血を直接受け止める軟らかいカップで、基本的には鈴のような形をしています。
カップはきちんと入れば違和感もないようです。
経血がある程度たまってから取り出して、経血をトイレに流します。
ムレやかぶれが起きにくい、運動しても気にならない、においがしにくい、などのメリットがあります。
一方、デメリットとしては、着脱時に手が汚れる、慣れるまでが大変、使う前と生理終了後の保管前に煮沸消毒が必要なことなどが挙げられます※2。
※2:月経カップのお手入れ方法は、各メーカーの指示に従ってください。
吸水サニタリーショーツや月経カップは、洗えば何度も使用できるので、経済的なだけでなく、ごみが出ないので環境にもやさしいといわれています。
うまく使いわけることで、生理中の生活が変わるかもしれませんね。
生理痛がツライ、経血量が多い場合は
婦人科に相談を
このように、フェムテックによってさまざまな女性の悩みや不安が解消できるようになってきました。
ですが、「生理痛がひどくてツライ」「経血量が多い」という場合には病気が潜んでいることもあるため、婦人科で一度相談してみることをおすすめします。
1回の生理の経血量は20~140mLほどが正常といわれていますが、経血量は実際にはなかなか把握しづらいものです。1回の生理周期で150mLを超えるほどの経血量は、「過多月経」といわれ治療が必要です。
過多月経の場合、貧血がみられることが多くあります。
その他、昼でも夜用のナプキンを使用していたり、吸水サニタリーショーツから漏れてしまったりすることはありませんか?
経血の塊の量は多くありませんか?
月経カップにたまった経血量が「多すぎるかも」と感じることはありませんか?
これらはいずれも過多月経のサインかもしれません。
少しでも「あれ?」と思うことがあれば、婦人科で相談してみてください。
そもそも現代女性は、生理の回数が昔よりも多くなっているために、ひどい生理痛や不妊などの原因となる子宮内膜症という病気になるリスクが高くなっているそうです。
今すぐに妊娠を望まないのであれば、生理の回数そのものを減らすという選択肢もありますよ。
知識や価値観をアップデートして、フェムテック製品や婦人科をうまく活用しながら、もっと快適な毎日を過ごせるようになるといいですね。
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