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こんにちは!

前回はストーリー仕立てで関節リウマチ患者さんの妊娠の準備の流れをご紹介し、妊活を始める前も出産後も、主治医と話し合いながら進めていく必要があることを説明しました。

 

妊娠計画については、ご家族やパートナーと話し合い、予定を立てて進めていければいいですよね。これはすべての女性にとって大切なことですが、特に関節リウマチ患者さんでは、治療と両立して安全に妊娠・出産をするために、ぜひ話し合う機会を持っていただきたいと思います。

 

パートナーと妊娠計画について話し合う

 

とはいえ、妊娠計画について話し合うことって、ちょっと気恥ずかしくて切り出しにくいですよね。けれど、妊娠・出産・育児に臨む際には、周囲の協力があると安心かもしれません。勇気を出して話し合いの機会を持っていただき、下記のようなことを伝えてみましょう。

 

「関節リウマチでも妊娠・出産を望むことができるけど、計画的に妊娠する必要があるんだって」

「妊活を始める前に、寛解を目指した治療をして、妊娠の準備を整える必要があるの」

「計画外の妊娠をしないように、確実な避妊に協力してもらいたいの」

「出産後に病状が悪化する可能性があるらしくて…育児に協力してもらえるかな?」

 

もし、うまく自分から説明できないようであれば、パートナーに一緒に病院に行ってもらって、医師から説明してもらうという選択肢も考えられます。対応してもらえるかどうか、主治医に相談してみましょう。

 

主治医にも妊娠計画をシェアしよう

 

妊娠計画を立てた後は、安全に妊娠・出産できるような状態を目指して、関節リウマチの治療を進めていきましょう。

 

そのとき、主治医にも妊娠計画を共有し、治療の計画を検討してもらいましょう。主治医はカップルの希望や現在の病状などを総合的に検討し、協力とアドバイスをしてくれるはずです。あなたとパートナー、そして主治医の三人四脚で進めていきましょう。

 

妊娠や出産は個人的なものですから、主治医にまで妊娠計画を伝えるのはやはり勇気が要ることかもしれません。しかし、関節リウマチでは「計画的な妊娠」がとても重要すから、きっと快く相談に乗ってくれると思います。

 

関節リウマチで計画的な妊娠が重要な理由

 

というのも、関節リウマチの薬の一部では、妊娠初期に服用すると流産を起こしたり、赤ちゃんに悪影響を及ぼしたりする可能性があることが知られているからです。

 

しかし、これらの薬は関節リウマチの治療に有効であり、「妊娠の準備」として安全に妊娠・出産できる身体の状態(寛解)を目指すうえで必要な薬です。ですから、妊活前にこれらの薬を使って症状をコントロールし、寛解やそれに近い状態になってから治療の変更を検討することがよく行われます。

 

もし、妊娠や胎児に影響を及ぼす薬を服用しているときに妊娠しても、すべての子が流産や奇形を起こすわけではありません。妊娠が分かった時点ですぐに主治医へ相談しましょう。

 

確実な避妊をするために、婦人科で相談しよう

 

主治医に妊娠計画をシェアして、妊娠・出産に適した調整を行っている間は、計画外の妊娠を避ける、つまり避妊が必要となります。

 

確実な避妊を行うためには、婦人科へ受診し、医師に相談してみてください。確実な避妊法といわれている経口避妊薬(低用量ピル)子宮内避妊器具(子宮内避妊システム)は、婦人科で処方してもらう必要があります。将来の妊娠に向けて子宮や卵巣の状態をチェックしてもらうことも大事なので、この機会にぜひ婦人科に行ってみてくださいね。

 

なお、関節リウマチ患者さんの一部(抗リン脂質抗体がある人)では使用できない避妊法があります。婦人科に行く前に、念のために関節リウマチの主治医に相談しておきましょう。

 

妊娠計画を立て、将来を見据えた治療を

 

カップル間で妊娠計画について話し合うこと、主治医にそれをシェアし、将来を見据えてしっかり治療に取り組むこと、妊娠に適した状態になるまでは確実な方法で避妊すること――これら一連の計画的な行動により、関節リウマチであっても妊娠・出産に臨むことができるでしょう。今回ご紹介した内容が少しでも参考になれば幸いです。

 

ここまで12回にわたり、関節リウマチの患者さんが前向きに過ごすことをサポートするための情報提供をしてきました。関節リウマチ@LINEヘルスケアは、これからも定期的な情報提供を通じて関節リウマチとともに生きる女性を応援します!

 

 

提供:ユーシービージャパン株式会社/アステラス製薬株式会社