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こんにちは!

最近、“フェムテック”という言葉を耳にしますが、みなさん、ご存じですか?

 

フェムテック(femtech)とはfemale(女性)とtechnology(テクノロジー)を掛け合わせた言葉で、女性が抱える健康課題をテクノロジーで解決するサービスやアイテムのこと。女性の社会進出に伴い、生理、妊娠/不妊、更年期、婦人科疾患などの領域で様々な取り組みが行われています。

 

生理に関しては、生理日予測アプリなどのフェムテックアイテムがいろいろと登場しており、「生理だから仕方がないなんて時代遅れ」と言われる日も近いかもしれません。

 

ただし、生理に関するお悩みのなかでも、ひどい生理痛などの症状は、病院での治療による解決をおススメします。

今回は、生理痛の治療薬と、治療薬が効くしくみについてご紹介します。 

 

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生活に支障が出るほどの生理トラブルは「月経(げっけい)困難症(こんなんしょう)」、病院で適切な治療を


痛みの程度に差はあるものの、ほとんどの方が一度は生理痛を経験したことがあるのではないでしょうか。

たくさんの女性が生理痛を抱えているのに、生理痛で婦人科を受診するのは15%未満とまだまだ少数派1。確かに生理痛がつらくても、病院にいくべきか悩みますよね。

 

でも、ただの生理痛と決めつけてしまわないで…。

痛みがひどくて会社を休んだり、起き上がるのがつらいなど日常生活に支障がでるほどの生理トラブルは「月経困難症」といい、治療が必要な状態と考えられます。

生理痛は、生活習慣から引き起こされるものでは無いので、決してあなたのせいではありませんよ。痛みの出やすさは、体質の違いによるものなので個人差が大きいのです。

あなたが生理痛に困っているなら、それは「月経困難症」として治療ができます。

 

しかも月経困難症の背景には、子宮内膜症、子宮筋腫といった婦人科系の病気が隠れている可能性もあります。婦人科系の病気が原因の場合には、その病気に対する治療が必要です。

また、病気が隠れていなくても、病院で治療を受けることで生理痛を和らげることができます。

 

生理痛といえばドラッグストアで購入できる鎮痛薬というイメージがあるかもしれませんが、病院の治療では次のようにいろいろなお薬が用いられます。

お医者さんと相談しながら、あなたの症状に合わせてお薬を選ぶことができますよ。

 

月経困難症の治療薬  お薬の詳しい解説はこちら

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1)女性労働協会. 働く女性の健康に関する実態調査.

 

 

女性ホルモン薬が月経困難症に効くワケは?


それにしてもなぜ生理痛って起こるのでしょう?

女性は毎月の経血だけでも大変なのに…。

 

周期的に訪れる生理、排卵は「卵胞ホルモン」と「黄体ホルモン」という2種類の女性ホルモンによってコントロールされています。生理周期にともなって2種類の女性ホルモン量が大きく変動しますが、この変動が生理痛に関係しているのです!

 

詳しくみてみましょう。卵胞期にはエストロゲン(卵胞ホルモン)がたくさん分泌され、子宮内膜が厚くなります(図中①)。そして排卵するとプロゲステロン(黄体ホルモン)がたくさん分泌され、子宮内膜はより厚くなります(図中②)。この子宮内膜で、子宮を収縮させ、痛みのもととなる「プロスタグランジン」が作られます。これは、生理中に剥がれ落ちる子宮内膜を血液とともに「経血」として体の外に押し出すためです。このプロスタグランジンの産生が過剰になると下腹部痛や腰痛、吐き気、下痢の原因になります。これが、機能性月経困難症(原因となる子宮の病気がない月経困難症)が起こるメカニズムです。

月経困難症についての詳しい紹介についてはこちら

 

こうした仕組みに基づき、病院での治療に使われる卵胞・黄体ホルモン配合剤(LEP)は、排卵を抑制しホルモンの変動を抑えます。さらに、子宮内膜が厚くなるのを抑えることにより、プロスタグランジンの産生が減少するため、生理痛などの月経困難症の症状が改善されます。LEP製剤は、毎日1錠服用と、一定日数の休薬を繰り返す飲み方になっています。服用している限り、排卵が止まり、子宮内膜が厚くならない仕組みなので、経血量も増えません。もし、妊活をしている場合は、他の治療法を検討して下さいね。

 

09_04_生理周期における 女性ホルモン・子宮内膜の変化


 

生理は毎月やってくる必要があるもの?


生理って毎月こないといけないものと思われがちですが、すぐに妊娠を望んでいなければ、実はそんなことはないのです。

現在、妊娠を計画しておらず、月経困難症などの生理トラブルを抱える女性においては、治療によって生理の回数を減らすことは有効といわれています。生理の回数を減らし、痛みで悩む日を減らしましょう、という考え方です。

そのためLEP製剤にも、28日の間で服用と休薬(お薬の服用をしない期間)のサイクルを繰り返すタイプの薬と、約3~4カ月連続して服用し、休薬するタイプの薬とがあります。どちらの場合でも休薬をすると、生理のような出血(消退出血)が起こります。したがって28日周期のタイプでは毎月の出血がありますが、約3~4カ月連続して服用するタイプでは、出血を起こす回数が減ります。

 

そう、生理痛のトラブルは、コントロールしやすい時代になっています。それによって、仕事パフォーマンスがアップしたり、旅行などの予定が立てやすくなったり、よりアクティブな毎日が期待できます。

 

09_05_周期服用のLEP製剤

 

09_06_連続服用のLEP製剤

※休薬期間に生理のような出血が起こります(ただし個人差があります)。

 

月経困難症などの生理トラブルを抱えている方、LEP製剤をはじめとした色々な治療選択肢を上手く活用して、生理トラブルをコントロールしてみませんか。

生理のお悩みについて、お近くの婦人科で相談し、あなたに合った治療法をみつけてみましょう。

 

 

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監修元:バイエル薬品株式会社